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<<フッ素樹脂-PTFEの耐蝕特性>>
<フッ素樹脂>

 フッ素樹脂はフッ素を含むポリマーで、強固な C-F 結合(結合解離エネルギー107kcal/mol)のため極めて高い安定性をもち、強力な化学薬品にも侵されず、優れた電気特性を持ち、しかも非粘着性と潤滑性を持っているので、科学材料、電気材料、機械材料はもちろん、宇宙開発材料からフライパン等の家庭用品に至るまで広く利用されています。

<四フッ化エチレン樹脂(poly tetra fluoro ethylene;PTFE)>
 PTFEはフッ素樹脂の中で用途の一番多い樹脂で最も古い歴史を持っています。ポリエチレンの水素原子を全部フッ素原子で置き換えた分子構造を持ち、分子量は400万から1000万と非常に長い鎖状のポリマーです。
 フッ素樹脂がほかのプラスチックに比べて極めて優れた物性を持っているのは、フッ素原子がほかの原子に比べて非常に強い結合力を持っているためで、なかでもPTFEはほかのフッ素樹脂よりもフッ素原子の数が多く、よってPTFEがフッ素樹脂及び全ての樹脂(プラスチック)の中で最も優れていると言えます。

<PTFEの分子構造>

<PTFEの性質>
 白色ろう状の比重 2.1〜2.2、一般にテフロン(du Pont社)の名で親しまれているポリマーで、融点 327℃、使用可能温度範囲 -80℃〜+260℃、300℃で1ヶ月使用しても引張強度 10〜20%減少するだけで、低温も -100℃でも曲げることが可能である。
 PTFEは、全てのプラスチックの中で最も優れた耐蝕性・耐薬品性・対候性を持ち、通常の薬品では侵されたり膨潤することは全くありません。金や白金を溶かす王水(塩酸・硝酸の混媒)や、硝子を侵すフッ酸に対しても性質が変化することはありません。
 特異な非粘着性と自己潤滑性があり摩擦係数が極めて低く、また分子構造からも明らかなように無極性のため優れた電気的性質も備えています。

 
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